魯迅の仙台留学―「藤野先生」と「医学筆記」―

概要:
『魯迅の仙台留学―「藤野先生」と「医学筆記」―』
(社会評論社、2024年)を編集して

はじめに-仙台における魯迅研究の特色
2024年は、魯迅が仙台に来て120年、魯迅を仙台医専で指導した藤野厳九郎の生誕150年に当たり、仙台市や藤野の郷里である福井県あわら市、また東北大の関係者の間では、魯迅と藤野の交流を再確認しようという企画がいくつか持ち上がった。この企画の一つとして、筆者が代表を務める「魯迅仙台留学百二十周年記念会」は、頭記の『魯迅の仙台留学─「藤野先生」と「医学筆記」─』
(社会評論社、2024年9月12日)を刊行した。
魯迅の『藤野先生』に関わる仙台での事績探索は、専門を異にする大学関係者と魯迅文学を愛好する市民との協同作業に中国文学の専門家が加わる形で進められてきた。この礎となったのは1970年代初めに日中友好協会宮城支部連合会が組織した「仙台における魯迅の記録を調べる会」(代表:阿部兼也、1937 ~ 2019)であり、「調べる会」が平凡社から1978年に刊行した『仙台における魯迅の記録』であった。これに続いたのが魯迅の仙台留学百周年を機に結成された東北大学魯迅研究プロジェクトで、その成果は『魯迅と仙台』(東北大学出版会、2004年、再版及び中国語版、2005 年)、『藤野先生と魯迅─「惜別」百年─』(同、中国語版、2007年)等である。「魯迅仙台留学百二十周年記念会」が企画した『魯迅の仙台留学』はこうした仙台における魯迅研究や顕彰の伝統を次代に引き継ぐことを念頭に置いている。以下では、本書の編集者の立場から、本書の主要内容を紹介し魯迅の仙台留学120年の記念にしたい。


(以下、詳細:会員限定)


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仙台魯迅研究会

本会は、魯迅作品の評論、研究、教育に関わる会員によって運営されている非営利団体です。
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